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りんごりくんの引越し総研
Research Institute of Moving

■コロナウィルス感染症拡大の影響は!?

2020年2月から拡大したコロナウィルス感染症。まさに引越しシーズンのその最中に、コロナウィルスの打撃をうけてしまった引越し業界。また、緊急事態宣言もあり外出を控える中、ネット通販の利用が拡大し宅配需要が拡大、以前から続く兼業事業者(宅配と引越しを兼業する事業者)の宅配シフトも進みました。
そのような中で、業界トップ3の業績はどうだったでしょうか?

 

■サカイ引越センターが1,000億の大台を突破!

<2020年 最新版>引越し業界トップ3企業の動向を探る
・サカイ引越センター ※1
1,008億円(2020年3月期)←961億円(2019年3月期)
・アート引越センター ※2
699億円(2020年9月期)←768億円(2019年9月期)
・アリさんマークの引越社
業績数字非公表。リサーチデータによれば2019年3月期、2020年3月期は横ばい

※1 http://www.hikkoshi-sakai.co.jp/ir/pdf/meeting/20200512.pdf
※2 https://www.the0123.com/company/gyoseki.html

業界トップの3社を比較してみると、業績を伸ばしたのはサカイ引越センターのみとなりました。特に、アート引越センターについてはここ数年順調に売上増加が続いていただけに、前年比91.1%という結果はコロナの影響が大きかったと推察されます。
サカイ引越センターは創業以来初の売上1,000億を突破(前年比104.8%)し、好調に見えます。しかし、決算が3月ということもあり、コロナの影響があまり反映されていないとも言えます。実際、2021年3月期第二四半期の決算報告によれば、業績予想は1,008億円としており前年とほぼ横ばいとなっています。

 

■2021年の引越しシーズンに注目

2021年2月1日現在、主要都市には緊急事態宣言が発出しています。オンライン対応を進めるなど、各社コロナ対策を行っていますが、2021年の引越しシーズンもコロナウィルス感染症拡大の業績影響は免れそうもありません。
大手3社の施策、動向に注目が集まります。